除濁膜
除濁膜とは水中に含まれる懸濁物質、微細なコロイド、不溶性の微粒子などを除去する目的で用いられる膜ろ過技術の一種です。一般に、孔径によっては精密ろ過(MF)、または限外ろ過(UF)の領域に分類される膜が利用され、主に物理的なふるい効果により濁質を取り除きます。除濁膜は、用水処理、排水処理、高度処理、純水装置の前処理など幅広い用途で利用されており、特に水質基準が厳しく求められる分野に適した処理方法です。
1.ふるい効果(サイズ排除)
膜の孔径より大きな粒子を排除することで、基本的な物理ろ過を行う仕組みです。除濁膜は1μm〜0.01μm程度の孔径を持ち、細菌・濁質・微粒子を高い確率で除去できます。これにより、原水の水質変動が大きい場合でも安定した濁度低減が可能になります。
2.逆洗・薬品洗浄による性能回復と再利用
運転を続けると、除濁膜の表面は懸濁物質で目詰まりします。しかし、定期的に内側から外側へ水や空気を流して付着物を剥離する逆洗操作を行うことで、性能を回復し繰り返し処理を行うことが可能です。
逆洗で除去しきれない有機物、金属スケール、微生物汚れに対しては酸やアルカリを使用して、化学的に溶解除去する薬品洗浄を行うこともできます。逆洗や薬品洗浄を組み合わせることで、膜の寿命を延長し長期安定した処理を行うことが可能です。
1.安定した濁度除去性能
原水の水質変動に強く、濁度が急上昇しても処理水質を安定して保つことができます。砂ろ過は高濁度の水ではすぐに閉塞してしまいますが、除濁膜では膜表面に形成されたケーキ層がろ層としてろ過に貢献するため、その影響が小さいです。膜表面が詰まった場合に通水流量は低下しますが、処理水の悪化につながることはありません。
2.凝集剤の使用量を抑制できる
除濁膜は膜の口径により濁質を分離するため、原則として濁質を凝集し粗大化させる必要がありません。そのため、凝集剤の使用量を抑えることができ汚泥発生量を削減することができます。UF膜を用いた除濁膜システムでは、無薬注運転を達成した事例も増えてきており、薬品コストの削減につながります。
3.装置のコンパクト化
除濁膜装置は中空糸膜が高密度に充填された膜モジュールを使用して処理を行うため、設備の省スペース化を図ることができます。
4.高度処理の前処理に最適
除濁膜は濁質を高精度で除去できるため、RO膜など高度処理の前処理に適しています。
事例紹介
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