高分子凝集剤

高分子凝集剤は、水中に分散・懸濁している微細な粒子やコロイド成分を凝集させ、沈降・浮上・ろ過などの固液分離を促進するために使用される機能性薬剤です。高分子凝集剤を適切に使用することで、微細粒子の凝集促進による沈降・浮上速度の向上、ろ過負荷の低減、処理水質の安定化が図れます。

また、無機凝集剤使用量の削減による汚泥量の増加抑制や、汚泥性状の改善(脱水性向上・減容化)にも寄与し、薬品コストおよび汚泥処理コストの低減が期待できます。

これにより、処理設備全体の運転効率向上と安定運転に大きく貢献します。高分子凝集剤は、原水水質、処理方式、運転条件に応じて適切な種類・性状を選定することが重要であり、上水処理、工業用水、排水処理、下水処理、各種産業排水分野において幅広く使用されています。

1.アニオン系高分子凝集剤

アニオン系高分子凝集剤は、分子鎖中に負電荷を有する官能基を持ち、正に帯電した粒子や金属水酸化物フロックとの架橋作用によって凝集効果を発揮します。

無機凝集剤(硫酸アルミニウム、PAC 等)との併用により、フロックの大型化と沈降性の向上が期待でき、沈殿池や加圧浮上設備における固液分離性能の改善に寄与します。主に無機凝集剤の助剤として使用されることが多く、処理水の清澄度向上や汚泥量の低減に効果があります。

2.カチオン系高分子凝集剤

カチオン系高分子凝集剤は、分子鎖中に正電荷を有する官能基を持ち、負に帯電した有機性懸濁物や汚泥粒子と強く結合する特性を有します。

特に余剰汚泥や有機性排水に対して高い凝集性能を示し、脱水工程における脱水性改善やケーキ含水率の低減に効果を発揮します。下水処理場や各種産業排水処理における汚泥脱水用途を中心に広く使用されています。

3.ノニオン系高分子凝集剤

ノニオン系高分子凝集剤は、分子鎖に電荷を持たず、主に分子間の架橋作用によって凝集効果を発揮します。

水質やpH、塩類濃度の影響を受けにくい特性を有しており、特定条件下でアニオン系・カチオン系凝集剤の補助剤として使用されることがあります。処理対象や運転条件に応じた柔軟な適用が可能である点が特徴です。

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